リクガメの飼育方法

 

 

■リクガメの飼育方法■
〜リクガメライフのために〜

 

 

一般的な飼育方法

 

リクガメは、飼育ケースで飼育するとなるとライト(保温用・紫外線用)
底面ヒーターを敷き、えさ入れ、水入れ、温・湿度計、隠れ家、床材・新聞紙等を敷きます。

種類により違いますのではっきり言えませんが・・温度は25〜30℃前後、湿度60%前後。
(かなりアバウトな数字です。リクガメのイメージとして述べています。)

甲羅や骨を作る為に太陽光や紫外線ライト、カルシウムが必要です。
甲羅干し、運動、ストレス発散も兼ね散歩するのもよいです。(同じ場所・安全な場所で。)
暖かい季節や保温用品を完備すれば外でも飼育できます。
食事は、野菜、果物、野草、または人工飼料などをあげます。時々、カルシウムなどもエサに添加します。


以上が、ごくごく一般的な飼育方法です。
カメの種類や大きさ、住宅事情、飼育環境により違いがあり

飼育方法を書くのは難しいのですが、もう少し詳しく書いてみます。

 

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ホシガメ君、おうちに帰る

 

「飼育ケースについて」

 水槽は一般の水槽でも良いのですが、

爬虫類用の前面が開き、管理がしやすいものもあります。

または、自分で作り工夫する人も多いです。

可能なら季節によって場所を変えたり、ケースを変えると良いです。

1つのケースに1匹の単独飼育が好ましいです。

ケースの大きさは、適切な飼育環境を与えられるなら広ければ広いほど良いです。(庭でも)

 

 

 「専用の保温器具が必要です」

 リクガメには、紫外線と保温(25〜30℃前後、カメにより違います。)がまずは必要です。

ライトは熱帯魚ライトケースに紫外線蛍光灯をつけ、

サーモに電球をつけて温度調節をして、保温というのが一般的ですが、

ライトケースと蛍光灯ではなく、紫外線電球やメタハラなどでもできます。

電球にも光の出ないヒーター専用のもの、紫外線を出すもの、夜用のナイトライトなど色々あります。
(電球数やW数は季節により変えます。
底面ヒーターも使います。お腹を冷やすと病気になりやすくなります。

 

いずれも保温と紫外線を得られれば特に形は有りませんが、

全体的に一定の温度にするのではなく、

ライトの当たる所やヒーターのあるところは高温、

その他の場所は低くしてケース内で温度差をつけるようします。(適温範囲内で)

亀は自分で良いほうに移動します。

 

サーモの設定温度自体は昼夜の温度差が少ないほうが良いです。

ベビー時や飼育始めは少し高めに設定します。

 

 

飼育設備の一例


例:ぴーす飼育セット
(写真は旧セット。現在のセットと異なりますが必要なものはだいたい同じです。)
飼育ケージと
上:蛍光ケース+UVB蛍光灯
左下:サーモ
(保温球の温度設定) 左上:保温球+スタンド(サーモへ接続)
左下:水入れ・えさ入れ 右下:温湿度計、底面ヒーター 
その他小屋、床材など。

撮影用に組み立てただけのものです。用品は季節により増減したり位置も替えたりして工夫します。

 

リクガメの飼育に何を揃えたら良いかよく分からない方は
「ぴーす飼育セット」を一度ご覧ください。大体必要な用品が分かると思います。
分からない点がありましたら、お問合せください。

 

    

「甲羅干し」

 紫外線を出すライトも装備しますが、紫外線を得るには外に出し太陽光を浴びるのが一番です。

真夏・真冬、高温時・低温時は避け、ケースに入れる場合は必ず日陰を作り水飲みも入れます。

日陰やくもりであっても紫外線は得ています。

 

   

 「大きさも重要なポイントです。」

 リクガメは甲高・甲幅があり甲長サイズより実際はかなり大きいです。

リクガメ図鑑にも大きさを書きましたが、小型といわれる種でも甲長20cmとなると幅・高さもあり驚くほど大きいです。

とくにケヅメは、安くて初心者向けになっておりベビーは可愛く(どれもそうですが・・)

ついつい購入し購入したあとで大きくなり、もてあましてしまうケースをよく聞きます。

購入前に住宅事情や大きくなっても飼育していけるか充分検討してみてください。
「リクガメ図鑑」参照。

 

  

「リクガメは生息地で、飼育方法が違います。」

 主に砂漠、荒地、草原などに棲む乾燥系のものと森林周辺に棲む多湿系のものに分けられます。
「リクガメ図鑑」参照。

乾燥系は特に梅雨の時は湿度が高く蒸れるので湿気に注意します。

多湿系は冬の乾燥に注意します。大きめで底の浅い亀も入れるような水入れをいれます。霧吹きで水を散布します。

乾燥系でも冬は湿度が低くなりすぎることもあるので低いようでしたら水入れや霧吹きをします。

(乾燥系と書きましたが湿度50〜60%は必要です。50%以下は乾燥しすぎです。)

幼体の時は、乾燥系・多湿系関わらず、乾燥しやすいので、水入れを入れたり乾燥に注意します。

 

*一般的なリクガメの温度・湿度など(数字は目安です。)

種類 温度 湿度 その他 リクガメ図鑑にもあります。
ホルスフィールド、ロシア、ヨツユビ 25度前後 50% 穴を掘ります。冬は食が落ちたり冬眠したりします。
ヘルマン
ギリシャ 27度前後 50〜60% 上の2種に似ますが、温度と湿度は少し高くします。
ケヅメやヒョウモン 30度前後 大きくなります。
パンケーキ 平べったいです。意外に水(霧吹き・水入れなど)好みます。
ホシガメやアカアシなど 60〜80% 森林近くの高温多湿なやや暗めの場所に好んで棲んでます。

 

ケージ内の湿度を上げるには、

大きめの水入れを入れたり、霧吹きで水を散布したりして調節します。

水入れにライトを当てたり、水入れの下に底面ヒーターを置くのも少しは効果があります。

床材を保湿性のあるものにします。

人間用の加湿器で加湿するのも良いです。(温度は下がるので注意します。)

 

湿度を下げるには、(乾燥させるには)

単純に温度を上げれば下がります。

床材は木のチップなど水分を吸収してくれるものにします。

蒸れているようなら換気や風を送ります。

ケージの配置を変えたり、一時的にケージ自体を変えて低いものにしたりします。

時には、湿気取りを入れたりするのもよいです。

***

温度を上げると湿度は下がるので注意が必要です。

逆に温度を下げると湿度は上がります。

 

 

 「温浴」

  温浴は、30〜35度前後。5分〜10分ぐらい。

水深は、必ず顔が出るようにします。

湿度を得たり、汚れを取ったり、排泄したりします。食欲もでます。亀の代謝が良くなります。

冬は湯冷めしないように終わったら体を拭いて暖かい場所に戻します。ケース内で温浴するのも良いです。

非常に嫌がり暴れるようなら止めます。排泄目的なら出したら終了します。

温浴:パンケーキリクガメ/ホルスフィールド


温浴は必ずしも必要ではないです。

温浴により、湿度を得たり、排泄を促したりできますが、これは一時的なものです。

温浴で水を飲むようならば、普段の環境の温度が高すぎるのかもしれません。

ケース内の湿度が足りないのかもしれませんし水分不足だと思います。

野菜を多く上げたり、水入れや霧吹きを掛けたり、飼育環境を調節するほうが大切です。

排泄は、お湯なので体が温まり暖かいからしますが、温浴で無理に出させる必要はないです。

しないのなら、これも毎日の食事や運動で促す事が出来ますし、飼育環境が悪いのかもしれません。

ほっといても健康ならそのうちに自然にコロコロした糞をしてくれるはずです。

温浴は、汚れを取ったり、乾燥や温度・湿度を一時的に得るには有効です。

また、ご飯をあまり食べない、最近ウンチをしない時は効果があるときもありますが、

温浴で良くなっても不適切な飼育環境であれば解決していません。

飼育環境の方を改善して良くして行くことも考えてください。

ある意味、温浴が必要なくて元気なほうが、良い飼育環境であるともいえると思います。

 

それでもどうしても温浴に頼らなくてはいけない時もあるとは思いますが、

健康ならば、この温浴は何のためにしているのだろう?カメに必要だろうか?と考えて、

必要ない温浴なら亀にストレスを掛けるだけですし、無闇にはしないほうが良いです。

(この内容は、なんでも温浴すればいいというような風潮に対して

飼育環境も見直すことや良くない温浴や必要ない温浴もあることを書いています。

なかには温浴をとても好む亀や必要な温浴もあります。

個体の状態により判断して行ってください。)

 

「食事について」

全般に亀は雑種ですが、リクガメは、草食と考えて良いでしょう。

低タンパク・高繊維でビタミン・ミネラル・カルシウムをバランスよく取れるようにします。

できる限り与える時間を一定にします。

腐りやすい季節には、余ったら早めに取り除きましょう。 

食事は1回。または朝夕2回上げる場合は1回の量は少なめにします。

 

*食べるのは体内温度が上がりませんと食べませんし、その後も温かくないと消化もできません。
体温が上がり、ケース内の温度が高い時に上げるようにします。

あまり食べなかったりする時は、目の前に持っていったり、
カメをライトの下や底面ヒーターの上に置いたりして体を温めればその後食べる事もあります。
食べ終わったら暖かい場所に行くようにします。
(健康な個体なら自然におこないます。)

 

 

 「食事メニュー」

人工フード:水でふやかします。
(栄養がありすぎるのでなるべく上げないで野菜中心が良いです。)

 

野菜:小松菜・チンゲンサイ・キャベツ・大根の葉・かぶの葉・サツマイモの葉

ニンジン(茹でるとなお良い。)・かぼちゃ(〃)・トマト・キュウリ・レタス・サラダ菜・キノコ類・・など

 

野草:クローバー・タンポポ・ハコベ・オオバコ・カラスノエンドウ
ヨモギ・ナズナ・レンゲ・クズ・・など

 

果物:バナナ・リンゴ・イチゴ・みかん・・など(時々。)

 

栄養剤:時々ふりかける。
「フード・栄養剤」参照。
 

その他:貝殻、イカの甲羅(小鳥用で市販されています。)、ミネラルズブロックなど。

ミネラル、カルシウム補強。嘴の伸び予防にもなります。食べない個体もいます。

 

動物性タンパク質:コオロギ・ミルワーム・スネール等(特に与える必要はない。)

湿気系の大型になるキアシ・アカアシ・ムツアシは時々与えると良い。

 

注意するもの

*ホウレンソウ:シュウ酸がありアクが強すぎる。

 

*レタス・きゅうり:水分が多すぎるのと栄養はないのでなるべく少量にします。
水分補給、食欲がない時、便秘時には最適です。

*キャベツ・ブロッコリー・シロツメクサ:甲状腺腫になる。(のどがはれる。)
大量に上げなければ大丈夫です。
キャベツは良く上げる野菜ですが、大量でなければそれ程気にしなくて大丈夫です。
毎日の食事メニューがキャベツだけしか上げない食事は避けます。

 

*くだもの:与えすぎるとそればかり食べ、

その他の栄養のあるものを食べなくなってしまいます。

又甘いものの糞、食べ残しは放置すると雑菌の増殖に繋がります。

喜びますがあまり上げないように「おやつ」として考えます。
最初に上げるのではなく、時間差で最後のほうに上げると良いです。
食欲がないときには上げると良いと思います。

 

その他、野菜でも刺激が多いものネギ・ニラ・ニンニクなど(上げても食べませんが・・)
栄養分がないもの、人間の調理したもの、おやつなどは上げてはいけません。

 

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*飼育のまとめ

リクガメの特徴は、まず甲羅です。

骨格形成のために紫外線とカルシウムが特に必要です。

 

充分な運動をさせる。

ケース小さい場合は、部屋や外を散歩させる。(適温適湿)

 ストレス発散。食も良くなる場合が多いです。

 

カルシウムを得る。

運動も兼ねビタミンD3を体内で作りカルシウムを得られるよう、

可能な限り頻繁に日光浴をする。カルシウム剤を与える。

 

バランスの良い食事。

栄養過多、肥満に注意。甲羅が凸凹になり薄くなってきたら注意が必要です。

野菜を中心にして、タンパク質の取りすぎに注意します。

 

ストレスを避ける。

仲の悪い複数飼いは避け、飼育ケースは清潔に、常に充分な適温適湿を心がけます。

 

適切な飼育環境。特に温度と湿度。

それぞれのカメにより適した温度・湿度は違いますが、

そのカメに合った温度、湿度で飼育する事は、健康に育てる為に最低限必要な要素です。

温度、湿度が高いまたは低いと様々な病気発生へと即つながります。

 

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 リクガメという生物について>

 リクガメはワシントン条約付属書2にあたる動物です。

付属書2は、商取引や個人で飼育するのは、認められていますが、

絶滅の恐れがあり、国により出荷数を制限し守られている動物です。

それより上の付属書1は、ガラパゴス・ホウシャ・ヘサキ・エジプトなど学術研究以外には飼育できません。

(CB(繁殖個体)は飼育できます。)

 いずれにしても数は少なく、愛すべき動物であり、飼育する場合は大切に飼育したいものです。

 

リクガメは、犬や猫と違いあまりスキンシップは好みません。

抱くこと?持ち上げる事もストレスになってしまいます。(個体差はあります。)

なるべく自由にしてやさしく見守ってあげるようにしましょう。

しばらくするとリクガメがなにを望んでいるのかなども分かるようになってきます。

リクガメともコミュニケーションは十分にとれると思います。

 

リクガメQ&Aと病気もあわせてご覧下さい。

(C) ぴーす

 

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